20220626

 

 暑い。都内はまだ六月末だということが信じられないレベルの暑さ。

 昨日は仕事で色々あり、休日を自主的に返上してお客さんのところへ。往復で四時間。作業自体は三十分程度で終わり、偉い人を待って挨拶をして帰る。屋根も日陰もないない道路脇に標識がたっているだけのバス停でなかなかやってこないバスを待つ。暑さのあまりなんどもバスがやってくる方向を見るけどこない。私の後ろに並んだ人たちも同じように時々向こうを見ていた。

 この訪問の結果によっては週明けにものすごく怒られるかもしれないと金曜日の夜から不安で仕方なかったけど、現地で確認してみたところとくに問題なさそうだった。胸を撫で下ろすというのはこのこと。良かった。

 

 一気に気が抜けて、のんびりした気持ちで電車に揺られる。朝早くに家を出たから、まだお昼過ぎだ。車内は日差しで明るい。隣の、自分より少し年下くらいの女の子が眠り込んでいて、最終的に左肩を貸しているような状態になる。

 乗り換えが新宿だったので、ブックファーストに寄った。最近好きな書店。(前は神保町の三省堂によく行っていたけれど残念ながら改修工事に入ってしまった)。

 以前から気になっていた山田稔の自選集を見つけて買う。ぱらぱらめくった感じですぐ「これは好きなやつだ」と思って、第三巻までまとめ買いするかとまで考えたけどそうなると合計が7000円を超えるため断念。でもその後別の棚で見つけたE・ホッファーの「波止場日記」も買ってしまったので我慢の意味はあまりなかった。

 山田稔の名前を知ったのは、自分が一番好きな作家である堀江敏幸の文章から。ずっと読んでみたいと思っていたものの中々手に入る機会がなく。買ってすぐ帰りの電車で読み始めて、そして二巻と三巻も一緒に買うべきだったと後悔。他の著作も読んでみたい。

 自分が好きな作家が紹介している作家は、大体好みなことが多い。逆に好きな作家の文章を読み進めていると、自分が好きな、別の作家について言及していたりする。