獣のような鬱

 

20200725

仲の良い先輩の家でドラマを見たりして過ごした。夜中の2時にふたりで隅田川沿いを散歩する。親に半分出してもらって家賃10万のバストイレ別新築ワンルームに住んでいる先輩。私がラッパーだったらディスってると思うけどラッパーではないので良いなあと思うくらいだ。

 

20200726

目が醒めた瞬間にまあまあデカめの死にたさに襲われて、またかよと思う。こいつといつまで付き合っていけばいいんだ。たぶん死ぬまでだ。布団にくるまって巨大なダムに身を投げ入れる想像をする。消えたいと思いながらダムまで行く勇気はない。まず最寄りのダムの場所も知らない。

煙草の本数が増える。吐きそうにながら火をつける。メルカリで買った勉強用の分厚い資料が届く。化粧品を二つ売って作ったお金が紺色のテキストに変わる。

雨音がうるさい。近くで工事をしているらしい騒音に腹が立つ。叫びたくなる。夕方にもう少し眠る。嫌な夢をみて泣きながら目を覚ました。母親が数十万が入った封筒を投げつけて男と車でどこかに行ってしまった日を思い出す。すぐに帰ってきたけど。

みんな罪滅ぼしをしながら生きているんだろう。韓国の若いアーティストが人間はみんな人生の人質なんだと言っていた。その通りだなと思う。

死にたいと思う瞬間が減らない。駅の階段を下りながら死んだほうが楽だなと思う。何から見て楽なのかはよくわからない。死にたいと思うのに昨日みたいに川沿いを散歩すると気持ちがいいと思う。矛盾している。

積み上げた本にぶつかって崩してしまっても元に戻さない。片付けた机が30分でめちゃくちゃになる。体が重たくてお風呂に入れないのにサンダルで歩き回った足で自分の家には上がらない。煙草を吸ったあとハーブの匂いがするハンドソープで念入りに手を洗う。

誰かが我慢しなければ物事はうまくいかないのか?いちばん我慢しているのは誰だろう。母親の顔がいつまでも覚えられない。というか誰の顔もちゃんと思い出せない。

やり始めたことはいつかは終わる。死ぬために生きている。わかっているはずなのに始められない。自分はまだ生まれていないんだろう。生まれないまま死ぬのかもしれない。